2016.12.29
ウエルビィジョブで自己紹介プレゼン会【広島】
こんにちは、サンキ・ウエルビィ ウエルビィジョブ広島南の武田です。
先日、就労支援のトレーニングの一環として、『自己紹介プレゼン会』を開きました。
これから就職活動をするなかで、面接等でご自身の事を訊ねられるシーンが多く出てきます。
しかしほとんどの利用者さまは、障がいの特性ゆえに「一言でまとめるのが苦手」だったり「自身の障がいについての把握が困難」だったりします。
そこで、ウエルビィジョブに通う仲間の前で自己紹介をする形であれば、(仲の良い皆さまですので)緊張せず、「どう伝えようかな?」と楽しく前向きな気持ちでプレゼンができるのではないか?と考えました。
ここでの経験を活かして、本番でも自信を持って実践できるようにと、このようなプログラムを提案した次第です。
第1回目では、社会福祉士資格をお持ちの利用者さまに登壇していただきました。
日ごろから小学校、福祉系の学校、支援者勉強会等、色々なところでご自身の生い立ちや社会福祉観を講義されている方なので、安心してお願いする事が出来ました。
プレゼン当日ぎりぎりまで発表内容を推敲され、利用者の皆さまの前でしっかり落ち着いた発表をして下さいました。
自分の生い立ちや、脳性まひはどんな障がいで、生活上どんな不便があるか…という事を説明された後、
「(電動車椅子の)私がペンを落としてしまいました。あなたならどんな声かけをしますか?」
というクイズを出して、皆さまの意見を聞かれました。
「拾ってもいいですか?と声を掛ける」
「すかさず拾う」
「関係性にもよるが、本人が言ってくるまで待つ」
等々、さまざまな回答が出ましたが、これには“正解”はないとのこと。
「私個人としては、拾っていいかどうか先に訊ねてほしい。リハビリ訓練をしたいと思っているかもしれないから」
という言葉を聞いて、いろんな形の支えあい方について、その後も質問されたり感想を交し合ったりと、学びの多い時間でした。
プレゼン前に、「これはあくまで『私』についての話であって、同じ障がいを持つ他の方全てに当てはまる話ではありません」という言葉がありました。
『障害』というラベルで相手を見るのではなく、目の前にいる『あなた』という視点で接することの大切さを改めて感じさせるものでした。
このプログラムを今後も継続して開催していきたいと思います。