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2015.04.10

若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会のシンポジウム【広島】

3月23日広島医師会館にて、『若年性認知症の理解と支援…今、必要なこと。』というテーマでシンポジウムが行なわれました。

このシンポジウムは、若年性認知症を取り巻く関係者各位が支援のありかたについて様々な立場から議論をおこなう場として、“若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会”を中心に、“広島県認知症の人と家族の会”や、広島市域の小規模多機能事業所連絡会・通所サービス連絡協議会の協力によって企画されたものです。

まず最初に、“広島県認知症の人と家族の会”代表の村上敬子氏に開会の挨拶をしていただきました。

サンキ・ウエルビィ小規模多機能センター江波_若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会

次に、医療者の立場から県立広島病院精神神経科の高畑紳一先生、地域包括の立場から広島市東原・祇園東地域包括支援センターの植野治子氏、介護者の立場から当社小規模多機能センター江波のセンター長木田祐子がシンポジストとして登壇。

ご近所クリエイター酒井保氏がコーディネーターとして司会を務められ、登壇者3名に質問を投げかけ、若年性認知症における地域支援の現状や、これからの課題について深く掘り下げていきました。

サンキ・ウエルビィ小規模多機能センター江波_若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会-2

若年性認知症に苦しむ患者・ご家族と向き合ってこられた高畑先生は、症状の特徴や、環境によって如何に状態改善が見られたかという医療現場でのご経験について語って下さり、地域包括支援センターの植野氏は、ある若年性認知症の女性の方の支援をめぐって、同じマンションに住まう住民の方々・民生委員の方々に協力をあおぎ、“地域支援”のカタチに繋げていった取り組み事例を発表して下さいました。

サンキ・ウエルビィの木田センター長からは、昨年から利用を開始した若い男性利用者さまへのケアをどのようにしたらいいかという事業所側の苦心や、ご家族から聞いた悩みや不安・心の葛藤などを紹介。

サンキ・ウエルビィ小規模多機能センター江波_若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会-3

若年性認知症への支援については、まだまだ解決していかねばならない課題がたくさんありますが、「小さな一歩」を積み重ね、日々前進していっている現場の様子が伝わってきました。

最後に、全国小規模多機能型居宅介護事業者連絡会代表の川原秀夫氏をお招きして、「地域包括ケアが目指すこと」というテーマで講演をしていただきました。

サンキ・ウエルビィ小規模多機能センター江波_若年性認知症の本人・家族の地域生活支援を考える会-4

2時間という短くも濃いシンポジウムでした。

今後も地域の皆さまと連携して、地域支援の発展に向けて取り組んでまいりたいと思います。

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