2014.10.22
広島土砂災害ボランティアチームの取り組み
8月20日に広島安佐南区・安佐北区で発生した豪雨土砂災害。
被災エリア内外の状況調査や地域の方々の安否確認をするために、9月はじめに広島市の社会福祉協議会内で看護師やケアマネジャー・弁護士・社会福祉士などによる有志の特別チームが結成されました。
同エリアに多くの事業所がある弊社も「地域の皆さまに何か少しでも力になれることがあれば」と、近隣の介護センターのスタッフに呼びかけ、有志チームに参加させていただくこととなりました。
9月初旬から、日替わりでケアマネジャーや訪問介護スタッフがチームに参加。
朝8時に集合し、訪問エリアとチームの組み合わせを決め、学区の社会福祉協議会の方や民生委員の方と連携しながら、各お宅を訪問。
「体調はどうか、何か困っていることはないか」を聞いて回りました。
調査後にチームでミーティングを開き、体調観察の報告や緊急性の有無、必要な支援は何かを話し合い、地域の方々の日常生活の支援や心のケアへ繋げていきました。
「困っているのだけど、どこに相談していいのか分からない」「こんな大変な状況下で、自分が『困っている』と発言していいのかも分からない」
そんなふうに自らSOSを発せられない方々が実はたくさんいる。
埋もれたニーズを掘り起こし、適切な支援につなげていくことがいかに大切で重要かが今回の支援活動で見えてきました。
今回の有志チームで回ったエリアは、可部東~三入~桐原~大林~白木に及びます。
参加したスタッフから「被災地を回り、声なき声を拾っていく活動に参加させていただいたことで、日常生活者が抱えた不安や困惑をどう掬い出していくのか、支援者としてどう関わっていくのかといったソーシャルワークのあり方を改めて学ばせてもらいました」といった感想が多く寄せられました。
スタッフ自身も今回の活動を通じて多くの経験をさせていただき、成長させてもらったと感じております。
このたびの一連の活動が、10月9日(再放送16日)のNHK番組「ハートネットTV『広島土砂災害(2) 隠れたSOSを見つけ出せ』」で取り上げられました。
豪雨災害から2ヶ月が経ちますが、まだまだ被災地に残された課題は尽きません。
引き続き現場スタッフと共に地域復興支援に協力していきたいと思います。